デザイナー必見!佐藤可士和の整理術5つのポイントとは?

デザイナー必見!佐藤可士和の整理術5つのポイントとは?

デザイナーの神様が実践する整理術の真髄とは?

みなさんこんにちは!papanaviです。

今日はちょっと気になる本を紹介しようと思います。それが「佐藤可士和の超整理術」!

佐藤可士和って聞いたことある人も多いはず。ユニクロのロゴ、楽天のロゴ、セブン-イレブンのロゴ、今治タオルのロゴ…日本を代表するクリエイティブディレクターで、私たちの身の回りにある有名ブランドのデザインを手がけてきた超有名人なんです。

その佐藤可士和さんが、なんと「超整理術」という本を出していたんですよ!最初に聞いたとき「え?デザインの本じゃなくて整理術?」って思いました。でも読んでみると、これがすっごく面白くて役立つ内容だったんです。

実は佐藤可士和さんの仕事の秘密は、この「整理術」にあったんですね…!この本は2007年に発売されたものですが、今読んでも全然色あせてないんです。むしろAI時代の今だからこそ、本質的な思考の整理術が重要になってきてるんじゃないかなって思います。

今日はそんな佐藤可士和さんの超整理術から、私が特に印象に残った5つのポイントを紹介していきますね!デザイナーはもちろん、クリエイティブな仕事をしている人、整理が苦手な人、アイデアに行き詰まっている人…みんなに役立つ内容になってると思いますよ!

整理された美しいデスク周り

ポイント1:整理は「クリエイティブの始まり」である

まず最初に衝撃的だったのが、佐藤可士和さんの「整理はクリエイティブの始まりである」という考え方!

多くの人は「整理=片づけ」「整理=面倒くさいもの」と思っていますよね。私もそうでした。でも佐藤さんは違うんです。整理を「クリエイティブな発想を生み出すための土台づくり」と捉えているんです!

本書では「アイデアは無理やりひねり出すのではない。対象を整理し相手から見つけ出すものだ」と語っています。これ、すごく重要なポイントなんです。

例えば、キリンの「極生」というビールの商品開発に携わった時の話が本書に載っていました。佐藤さんはまず発泡酒全体を見渡して、「なぜ発泡酒にマイナスイメージがあるのか」という本質的な問題を探りました。そして「ビールに似せようとしていること」が問題だと気づいたんです。

そこから発想を転換して、発泡酒を「ビールの廉価版」ではなく「カジュアルに楽しめる現代的な飲み物」として再定義。「コクが足りない」というネガティブな要素を「ライトで爽やかな飲み口」というポジティブな特徴に変えたんです。

つまり、情報を整理することで問題の本質が見え、そこから新しい価値を生み出せるということ。整理は単なる片づけじゃなく、クリエイティブの源泉なんですね…!

私も仕事でデザインをする時、アイデアが浮かばなくて行き詰まることがあります。そんな時は「とりあえずPCの中を整理してみよう」とか「デスクの上を片づけてみよう」とかやってみるんですが、不思議と頭がスッキリして新しいアイデアが浮かんでくることが多いんです。これって佐藤さんの言う「整理はクリエイティブの始まり」ってことなのかも…!

整理のプロセスは3ステップ

佐藤さんによると、整理のプロセスは以下の3ステップで進めるといいそうです:

  1. 状況把握:対象(クライアント)を問診して、現状に関する情報を得る
  2. 視点導入:情報に、ある視点を持ち込んで並べ替え、問題の本質を突き止める
  3. 課題設定:問題解決のために、クリアすべき課題を設定する

このプロセスを踏むことで、問題の本質が見え、解決策が自然と浮かび上がってくるんだそうです。

私も最近、子供のおもちゃがリビングに散乱して困っていたんですが、この3ステップで考えてみました。まず状況を把握(おもちゃが多すぎる!)、次に視点を導入(子供が自分で片づけられる仕組みが必要)、そして課題設定(おもちゃの定位置を明確にする)。その結果、子供と一緒におもちゃの「お家」を決めて収納ボックスに名前をつけたら、驚くほどスムーズに片づけられるようになりました!

仕事でも同じで、クライアントの要望が複雑で整理できていないときは、まずは情報を集めて整理することから始めると、自然と解決策が見えてくるんですよね。

ポイント2:空間の整理が思考を整理する

佐藤可士和さんのオフィスの写真が本書に載っていたんですが…マジで美しすぎて驚愕しました!!

机の上には本当に必要なものしかなくて、余計なものは全く置いていないんです。壁も真っ白で、何も飾っていない。この徹底的にシンプルにした空間が、佐藤さんのクリエイティブの源泉になっているんだそうです。

佐藤さんは「空間の整理」を整理術の第一歩として挙げています。その理由は、目の前の空間がスッキリしていると、思考もスッキリするから。

本書では空間の整理を以下の手順で行うことを提案しています:

  1. アイテムを並べてみる
  2. プライオリティをつける
  3. いらないものを捨てる

特に重要なのが「プライオリティをつける」こと。何が本当に必要で、何が不要なのかを見極めることが大切なんです。

私も最近、この考え方に影響されて自分のデスク周りを整理してみました。今まで「いつか使うかも…」と思って取っておいたものをバッサリ捨てて、本当に必要なものだけを残しました。

すると不思議なことに、デスクがスッキリしただけでなく、頭の中もスッキリした感じがするんです!仕事の効率も上がった気がします。やっぱり目の前の空間が整理されていると、思考も整理されるんですね…!

あと佐藤さんは「とりあえず」という言葉を使わないそうです。「とりあえず置いておく」というのは、実は決断を先送りしているだけ。本当に必要かどうかを「いま」判断することが大切だと。

これは私にはめちゃくちゃ耳が痛い…!「とりあえず」って言葉、よく使ってたなぁ…。でも確かに「とりあえず」と言って置いておいたものって、結局そのまま放置されることが多いですよね。

空間整理がもたらすメリット

佐藤さんによると、空間を整理することで以下のようなメリットがあるそうです:

  • 仕事の効率が上がる
  • リスクを回避できる(重要なものを見失わない)
  • 気持ちよく仕事ができる
  • クリエイティブな発想が生まれやすくなる

特に「リスク回避」という視点は面白いですよね。整理されていないと大事なものを見失ったり、締め切りを忘れたりするリスクが高まります。整理は単なる美的センスの問題ではなく、仕事のパフォーマンスに直結する重要な要素なんですね。

ポイント3:情報の整理で新たな発見を生み出す

佐藤可士和さんの整理術の2つ目は「情報の整理」です。

私たちの周りには膨大な情報があふれていますよね。SNSやニュース、メール、チャット…情報過多の時代だからこそ、情報を整理する力が重要になってきています。

佐藤さんによると、情報の整理で大切なのは「自分なりの視点を導入すること」だそうです。同じ情報でも、どんな視点で見るかによって全く違う意味を持ってきます。

情報整理のプロセスを表す図解

例えば、本書では明治学院大学のブランディングの事例が紹介されています。佐藤さんは大学の歴史や特徴について膨大な情報を集めた後、「キリスト教に基づく人道主義」という視点を導入。そこから「Do for Others(他者のために働く)」というコンセプトを見出し、大学全体のブランディングを展開していったそうです。

このように、情報を単に集めるだけでなく、ある視点から整理し直すことで、新たな価値や発見が生まれるんですね。

私も仕事でクライアントから大量の資料をもらうことがあります。最初はどこから手をつけていいか分からなくなることもあるんですが、「このクライアントの強みは何か?」とか「ユーザーにとって何が価値になるか?」という視点を持って情報を整理すると、自然とデザインの方向性が見えてくることが多いです。

情報整理の具体的な方法

佐藤さんは情報整理の具体的な方法として、以下のようなことを提案しています:

  • 情報同士の因果関係を明確にする
  • 情報を可視化する(図解など)
  • 情報をカテゴリー分けする
  • 重要度によってランク付けする

特に「可視化」は重要で、頭の中だけで整理しようとするのではなく、実際に紙に書き出したり図解したりすることで、思考が整理されるそうです。

私も最近、クライアントとの打ち合わせ内容をただメモするだけでなく、マインドマップ形式で書き出すようにしています。そうすると情報同士のつながりが見えやすくなって、後からアイデアを考える時もスムーズになりました!

あと佐藤さんは「情報の整理は、問題の本質を突き止めるプロセス」だとも言っています。表面的な情報だけでなく、その背後にある本質的な問題や課題を見つけ出すことが大切なんですね。

ポイント4:思考の整理でアイデアを形にする

佐藤可士和さんの整理術の3つ目は「思考の整理」です。これが最も深い部分かもしれません…!

私たちの頭の中はいつも様々な思いや考えが巡っていますよね。それらをどう整理して形にしていくかが、クリエイティブな仕事では特に重要になってきます。

佐藤さんによると、思考整理のカギは「無意識の意識化」にあるそうです。つまり、頭の中にぼんやりとあるアイデアや思いを、言葉や形にして目に見えるようにするプロセスです。

本書では、思考を整理するためのステップとして以下のようなことが挙げられています:

  1. 言語化する:頭の中にあるモヤモヤしたものを言葉にする
  2. 仮説を立てる:これがいいのではないか?という仮説を立てる
  3. 相手に投げかける:その仮説を相手に投げかけて反応を見る
  4. 検証する:反応を見て、仮説を修正していく

特に「言語化」が重要で、頭の中のモヤモヤを言葉にすることで、思考が整理されていくそうです。

私も、アイデアが浮かばない時はとりあえず思いついたことをメモに書き出すようにしています。最初は支離滅裂なことも多いんですが、書いているうちに徐々に整理されてきて、「あ、こういうことが言いたかったんだ!」と気づくことがよくあります。

他人事を自分事にする

もう一つ、佐藤さんが思考の整理で重視しているのが「他人事を自分事にする」という考え方です。

クライアントの課題や問題を、単に「お客さんの問題」として捉えるのではなく、自分自身の問題として捉え直すことで、より深い洞察やアイデアが生まれるそうです。

例えば、ある商品のパッケージデザインを依頼された時、「クライアントから言われたからやる」という姿勢ではなく、「自分だったらどんなパッケージに惹かれるだろう?」と考えることで、より本質的なデザインが生まれるということですね。

これは私もすごく共感できるポイント!他人事だと思うと表面的な対応になりがちですが、自分事として捉えると「もっとこうした方がいいんじゃないか?」というアイデアが自然と湧いてきますよね。

佐藤さんは「対象の中から本質を導き出すというアプローチだからこそ、いかに自分のモチベーションを上げていくかが大事」と述べています。これは、クリエイティブな仕事をする上でとても重要なポイントだと思います。

ポイント5:整理は習慣化することで身につく

最後に、佐藤可士和さんが強調しているのが「整理の習慣化」です。

佐藤さんは小学3年生の時に、ある友達の家に遊びに行った時の体験が整理術のきっかけになったと語っています。その友達はガキ大将のような子だったのに、部屋がびっくりするほどきれいに整頓されていたそうです。

この体験が佐藤さんに強い衝撃を与え、自分も整理することの素晴らしさに目覚めたとのこと。以来、整理することを習慣にしてきたそうです。

整理術は一朝一夕で身につくものではなく、日々の積み重ねが大切なんですね。佐藤さんは「整理自体が、僕にとっては何よりのエンタテインメント」とまで言っています。整理を「面倒なこと」ではなく「楽しいこと」と捉えられるようになれば、自然と習慣化できるということでしょう。

私も最近、佐藤さんに影響されて「今日も整理する時間を作ろう」と意識するようになりました。最初は面倒に感じることもありましたが、整理した後のスッキリ感が気持ちよくて、今では少しずつ習慣になってきています。

整理術を身につけるコツ

佐藤さんの本を読んで、整理術を身につけるコツとしては以下のようなことが挙げられると思いました:

  • 小さなことから始める(デスクの上、PCのフォルダなど)
  • 整理した後の爽快感を味わう
  • 「とりあえず」という言葉を使わない
  • 定期的に整理する時間を設ける
  • 整理を「義務」ではなく「楽しみ」と捉える

特に最後の「楽しみと捉える」というのは重要ですね。義務感で整理すると長続きしませんが、整理することの気持ちよさを実感できれば、自然と習慣になっていくと思います。

佐藤さんは「整理ってこんなに気持ちのいいものなのか!スポーツの後のような、この爽快感を、ぜひたくさんの人に味わってほしい」と述べています。まさに整理の達人ならではの言葉ですね!

まとめ:整理術は人生を豊かにする

今回は佐藤可士和さんの「超整理術」から、特に印象に残った5つのポイントを紹介しました!

  1. 整理はクリエイティブの始まりである:整理は単なる片づけではなく、新しい価値を生み出すプロセス
  2. 空間の整理が思考を整理する:身の回りの環境を整えることで、思考もクリアになる
  3. 情報の整理で新たな発見を生み出す:情報に視点を導入することで、本質が見えてくる
  4. 思考の整理でアイデアを形にする:頭の中のモヤモヤを言語化し、形にしていく
  5. 整理は習慣化することで身につく:日々の積み重ねが大切

佐藤さんの整理術は、単に物を片づけるテクニックではなく、ものの見方や考え方、そして仕事の進め方にまで及ぶ、とても奥深いものでした。

私自身、この本を読んで整理に対する考え方が大きく変わりました。整理は「面倒なこと」ではなく「クリエイティブの源泉」なんだと気づかされたんです。

デザイナーとして18年以上やってきて、行き詰まることも多々ありましたが、こういう「整理術」という視点でアプローチすれば、もっとスムーズに問題解決できたかもしれないなぁと思います。

皆さんも、仕事や生活で行き詰まったら、まずは整理してみてはいかがでしょうか?空間を整理し、情報を整理し、思考を整理する。そうすることで、新たな発見やアイデアが生まれるかもしれませんよ!

最後に、佐藤可士和さんの言葉を引用して締めくくりたいと思います。

「整理とは、大切なものをより大切に扱うための術である」

シンプルだけど、すごく深い言葉ですよね。整理することで、本当に大切なものが見えてくる。そして、それをより大切に扱うことができるようになる。

ぜひ皆さんも、佐藤可士和さんの「超整理術」を実践してみてください!きっと仕事も生活も、もっと豊かになるはずです。

詳しくは佐藤可士和さんの著書「佐藤可士和の超整理術」をチェックしてみてください!日経ビジネス人文庫から出ていて、Kindle版なら566円で読めますよ!