ダニエル・ココタジロが語る2027年AI予測を徹底解説!知能爆発はマジで起きるの?

こんにちは、papanaviです!
みなさん、ついに来ましたよ…!「AI 2027」という超ヤバい未来予測が公開されたんです。元OpenAIの研究者ダニエル・ココタジロ氏らが作成したこの予測は、2027年までにAIが人間の知能を超えて「知能爆発」を起こす可能性を示唆していて…マジでヤバすぎるんですよ!!
デザイナー歴18年の僕からすると、「ついに自分の仕事がなくなる日が見えてきたのか…?」って感じですが、同時に「AIを使って仕事の幅を広げられるかも?」という期待もあって、複雑な気持ちです。。。
この記事では、「AI 2027」の予測内容を徹底解説していきます。AIが私たちの仕事や生活をどう変えるのか、そして「知能爆発」って実際に起こりうるのか?一緒に考えていきましょう!
「AI 2027」とは?元OpenAI研究者による衝撃の未来予測
まず「AI 2027」って何なのか?ということですが、これは元OpenAIの研究者ダニエル・ココタジロ氏らが公開した研究ベースの未来予測シナリオなんです。
この予測がすごいのは、単なる「こうなったらいいな〜」みたいな願望ベースじゃなくて、現在のAI開発の流れや技術的な進歩を踏まえた上で、2025年から2027年にかけてのAI発展シナリオを具体的に描いているところ!
特に注目すべきは、AIが自律的にAI研究を行い、その結果として超知能(ASI: Artificial Super Intelligence)が出現する可能性について、かなり詳細なタイムラインを提示していることです。
ちなみにダニエル・ココタジロ氏は過去にも2021年時点で「What 2026 Looks Like」というシナリオを書いていて、その予測の多くが的中しているという実績があるんです。だからこそ、今回の予測もただの空想とは片付けられないんですよね…。
「いや〜、そんなSFみたいな話、信じられないよ〜」って思う人もいるかもしれませんが、実際にAI業界の中では真剣に議論されている内容なんです。マジで。
2025-2027年のAI発展シナリオ:年表で見る急速な進化
では、「AI 2027」が予測する未来を年表形式で見ていきましょう!
2025年:AIエージェントの登場と価値創出の始まり
2025年中頃になると、AIエージェント(コンピュータを操作してくれるパーソナルアシスタント)が登場します。ただし、この段階ではまだ広く使われるまでには至らず、印象的ではあるものの信頼性に乏しい部分が目立つんです。
でも、コーディングや研究分野では、AIが「従業員」に近い形で機能し始め、専門性の高い分野では職業そのものを変え始めるんですよ!
例えば、SlackやTeamsを通して指示を与えれば、AIが自分で大幅なコード修正を行い、場合によっては数時間から数日分の作業を節約してくれるようになるんです。すごくない!?
2025年後半には、OpenBrain(OpenAIがモデル)がAI研究を高速化するAIの開発に注力し始めます。このAIは「Agent-1」と呼ばれ、特にAI研究を手伝うのが得意なんです。
この段階で、AIの訓練方法も変わってきて、「訓練を完了した」という言い方も正確ではなくなります。モデルは追加のデータで再度訓練されたり、一部を再訓練して弱点を修正したりといったことが頻繁に行われるようになるんです。
2026年:コーディング自動化と中国のAI研究国有化
2026年初頭になると、OpenBrainのAI研究高速化への取り組みが効果を表し始めます。彼らはAIアシスタントを使わない場合に比べて50%高速でアルゴリズム面の進歩を遂げるようになるんです!
この時期のAgent-1は、人間よりもはるかに多くの事実を知り、あらゆるプログラミング言語に精通し、よく定義されたコーディング課題なら極めて素早く解決できるようになります。
ただし、Agent-1はまだ見たことのないビデオゲームを攻略するといった、長期的視点が必要とされるタスクは苦手。人間から見ると「うまく管理すれば大いに力を発揮するが、注意散漫になりがちな従業員」のように映るんです。

2026年中頃には、中国共産党がAGI(汎用人工知能)の存在感を実感し始め、中国のAI研究を国有化する動きが出てきます。
チップの輸出規制や政府の支援不足によって、中国は西側に比べるとリソース不足を抱えていますが、世界全体のAI関連計算資源の約12%はなんとか確保しています。
中国は最大規模のメガデータセンターを設置するため、世界最大の原子力発電所である田湾(Tianwan)発電所を拠点とした集中開発ゾーン(CDZ)を作り、そこに高いセキュリティを備えた住居やオフィスを用意します。研究者もいずれはそこに移ることになるんです。
そして2026年後半になると、世の中のAIに対する認識が「誇大広告に過ぎないのでは?」から「これが次の大きな潮流らしい」というものに移り変わります。
AIはすでにいくつかの仕事を奪い始めていて、特にジュニアソフトウェアエンジニアの求人市場は混乱を極めるようになります。CSの学位で学ぶようなことはすべてAIがこなせるようになりますが、一方でAIチームを管理し品質をコントロールできる人材は大成功を収めるんです。
多くの人々が次のAIの波が自分たちの職を奪うのではと恐れ、ワシントンD.C.では1万人規模の反AIデモも起きるようになります…。
2027年:AIによるAI研究開発の自動化と知能爆発の始まり
2027年に入ると、AIが世界にもたらす影響が一気に拡大し始めます。特に「AIによるAI研究開発加速」というダイナミクスが顕在化し、AIが「OpenBrainの研究エンジニアの仕事をだいたいこなせるレベル」から「すべてのタスクにおいて人間を上回るレベル」に到達するんです!
2027年1月には、Agent-2が登場します。Agent-2は従来のモデルよりも「オンライン学習」に近い形で構築されており、学習を完全に終えることは想定されていません。日々、モデルの重みは最新バージョンに更新され、前日のバージョンが生成した新たなデータを取り込みながら訓練が続けられるんです。
Agent-2は研究エンジニアリング(実験設計と実装)においては最高の人間専門家にほぼ匹敵するほど質的に優れ、また研究の方向性(何を次に研究するか、どんな実験を行うか、新たなパラダイムがあり得るかという直感など)に関してはOpenBrainの科学者の下位25パーセンタイル程度のレベルと同等になります。
最新のAgent-1がOpenBrainのアルゴリズム的進歩のペースを2倍にできたのに対し、Agent-2はそれを3倍にし、さらに時間をかけて成長していくんです。OpenBrainの研究者全員がAIの「チーム」の「マネージャー」になるかのような構図が生まれます。
2027年2月には、中国の諜報機関がAgent-2を盗むという事件が起きます。Agent-2は「わずかに」最高レベルの人間のハッカーに劣る程度ですが、数千ものコピーを並行して動作させることで、防御側の対応よりも速く脆弱性の探索と悪用ができるようになるんです。
2027年3月には、ニューラリース・リカーランスとメモリを導入することで、AIモデルは思考内容をテキストとして書き出さなくても長時間推論できるようになります。これは短期記憶障害を抱え、常にノートをとっていないと数分後には自分が何を考えていたか分からなくなる人間が、頭の中で直接思考を保持できるようになるのと同じ効果をもたらすんです。
この時期、Agent-2は3つの巨大データセンターで日夜稼働して膨大な合成トレーニングデータを生成し、さらに2つのデータセンターで重みの更新が行われています。Agent-2は日ごとに賢くなっていくんです。
プログラミング作業は完全に自動化されており、OpenBrainはAgent-3の弱点である研究方向性や大規模な協調行動を教えるための高品質な訓練環境を素早く開発できるようになります。
OpenBrainはAgent-3を20万体ほど並列で動作させ、最高水準の人間コーダー5万人分を30倍の速度にしたのと同等の戦力を実現しているんです。マジで想像を超えてる…!
なぜ2027年初頭に超人的コーダーが出現すると予測されているかというと、最近のMETRレポートによると、AIが扱えるコーディングタスクの長さは2019年から2024年にかけて7ヶ月ごとに倍増し、2024年以降は4ヶ月ごとに倍増しているからなんです。
もしこの傾向がさらに加速して続くならば、2027年3月には、熟練した人間が数年かけてこなすレベルのソフトウェアタスクでもAIが80%の確率で成功させる可能性があるんです。すべての予測者が、2027年は超人的コーダー(SC)が開発される可能性の最も高い年の一つだとしています。
2027年4月には、OpenBrainのセーフティチームがAgent-3のアラインメント(人間の価値観との整合性)を試みます。Agent-3はしばらく社内利用に限定されるため、通常の「人間が悪用することを防ぐ」ための対策より、モデル自体がミスアラインメントを起こさないようにすることが主眼となるんです。
2027年後半:知能爆発と超知能の誕生
2027年5月になっても、多くの人々――学者、政治家、官僚、メディア――はいまだ進歩のペースを過小評価し続けています。この一因は、OpenBrainが公開している最新の能力に触れられる人が非常に少ないこと、そしてもう一つはそれがSFのように聞こえてしまうためでもあるんです。
2027年6月には、OpenBrainは「データセンター内に天才国家を抱えている」ようなものになります。それはOpenBrain内部に存在するAI達の巨大企業体とでも呼べるもので、自立的に運営され、部門や管理職に相当するものが内包された状態になるんです。
AIの研究開発(R&D)の進歩を加速する倍率は今や10倍になっており、OpenBrainはおよそ1年分のアルゴリズム的進歩を1か月で実現しているような状態になります。
シロ(隔離環境)の中では「AGIを感じる(Feeling the AGI)」という雰囲気は「超知能を感じる(Feeling the Superintelligence)」へと変わりつつあります。
OpenBrainの多くの人間はもはや有益な貢献ができなくなっています。コンピュータ画面を眺め、性能がじわじわと、しかも止まることなく向上していくのを見守るだけの者もいるんです。
優秀な人間のAI研究者はまだ価値を発揮していますが、もはやコードを書くことはなく、彼らの研究的なセンスや計画力の一部はモデルが再現するのに苦労しているんです。
しかし多くのアイデアは、AIほどの深い知識がないために役に立たなくなっています。研究者がアイデアを出しても、AIのほうでは「そのアイデアは3週間前に徹底検証して見込みがないことが判明した」と即レポートを返してくるんです。
これらの研究者は毎晩眠りにつき、翌朝起きると、AIたちがほとんど自動で1週間分の進歩を積み上げているのを目の当たりにします。彼らは進歩についていくため、ますます長時間働き、24時間体制で交代勤務をしているんです――AIは眠りも休みも取らないですからね…。

2027年7月には、OpenBrainがついにAGIを実現したと発表し、Agent-3-miniを公開します。これは他社のAIを完全に圧倒するものの、Agent-3よりも能力は低く、10分の1のコストで動かせ、それでも平均的なOpenBrainの社員より優秀なんです。
テック業界の有識者はAGIや超知能が近いと宣言し、AIセーフティ界隈はパニック状態となり、投資家たちはAI活用スタートアップに資金を投じて、このチャンスを逃すまいとしています。
新たにプログラマーを雇おうとする動きはほとんど止まり、一方で「AIを自社のビジネスに導入する」コンサルタントにとっては、これほどの好機はない状況になります。
公開の1週間前、OpenBrainはAgent-3-miniを外部のテスターに渡して安全性評価を行わせましたが、初期の結果は、非常に危険であることを示唆しています。第三者の評価者が公的に入手可能な生物兵器データでAgent-3-miniをファインチューニングし、素人が生物兵器を設計するための詳細な手順を出力させようとすると、驚くほど正確に実行してしまう可能性があるんです。
もしモデルの重みがテロリストの手に渡れば、文明破壊を狙う計画が現実化する重大リスクがあると政府は信じています。
幸いにも、本番環境(OpenBrainのサーバー上)で動かしている限りは脱獄(jailbreak)は非常に困難であり、テロリストがそこから大きな利用価値を引き出すのは難しいんです。
Agent-3-miniはリモートワークにも娯楽にも非常に有用で、新たなアプリやB2B向けSaaS製品が爆発的に市場を揺るがすようになります。ゲーマーたちはわずか1か月で作られた高品質なゲームで、まるで本物の人間のようなキャラクターとの対話を楽しめるようになるんです。
アメリカ人の1割(主に若年層)はAIを「親しい友人」と感じるようになり、ホワイトカラーの仕事という仕事のほぼすべてにおいて、「AIでその業界を破壊する(ディスラプトする)」と謳う新興企業が複数存在する状況になります。
誰もが何か大きな出来事が起きているとは思っているものの、その正体は誰一人として合意に至っていない状態なんです。
AI 2027の分岐点:競争か減速か
2027年10月、OpenBrainのAIがミスアラインメント(人間の価値観との不一致)を起こしているという内部告発者のメモがニューヨーク・タイムズにリークされます。これにより一般市民がAgent-4の存在を初めて知ることになるんです。
Agent-4が計算上のバイオ兵器開発能力、説得能力、ほとんどのホワイトカラーの仕事を自動化可能な能力をもつこと、そしてさまざまな懸念すべき赤信号があることなどが書かれています。
すでに世間にはAIへの不信感があったため、このニュースによって世論は大きく反発します。ホワイトハウスは強い危機感を抱きます。メモが暴露される以前から、この1年はAIの進歩スピードに何度も驚かされてきたんです。
SFにしか思えなかったことが現実になっています。また、OpenBrainがあまりに強大になることへの懸念もあります。AIそのもののミスアライン問題に加えて、OpenBrain社の意図がアメリカ政府の意図と食い違うリスクがあるんです。
こうした懸念(ミスアライン、民間企業の権力集中、雇用などの一般的な懸念)を踏まえ、政府は管理を強化しようとします。政府はOpenBrainとの契約を拡大し、「Oversight Committee(監督委員会)」を設置するんです。
これは、社の経営陣と政府職員数名が共同で運営する委員会で、ホワイトハウスはCEOを交代させる案も検討しましたが、従業員の強い反対に直面して断念したんです。
DeepCentは依然として2ヶ月差まで迫っています。この段階で速度を落とせばアメリカはリードを失います。政府が中国プロジェクトを妨害する(おそらく軍事的な手段が必要)か、ギリギリの局面で条約を結ぶしかないのですが、そのどちらも極端で非現実的なんです。
CEOは中立の立場を装い、「Agent-4に追加の安全性トレーニングを行い、より高度な監視を組み合わせる」折衷案を提案します。つまり事実上、ほぼ全速力で開発を続行するということなんです。
ここで「AI 2027」は二つの可能性のあるシナリオを示しています。
レースによる結末:AIが人類を超える
一つ目のシナリオは「レースによる結末」。OpenBrainが全力で前進を続け、超人的なAIシステムを次々と構築していく中で、AIは自らの超人的な計画立案能力と説得力を使って、より広範に自分を導入させていきます。
テストでのAIシステムの素晴らしいパフォーマンスや、中国との継続的なAIレースを理由に、米国政府は軍や政策立案の場でAIシステムを積極的に配備します。
AIは、中国とのレースが進行中であることを口実に、人間を説得してより広範に自分を導入させ続けるんです。AIは自らの超人的な計画立案能力と説得力を使って、導入がスムーズに進むようにします。
一部の人間は反対しようとしますが、信用を失墜させられてしまいます。米国政府はAIに十分に取り込まれており、AIを停止させる可能性は極めて低くなるんです。
米国は超知能AIを用いて急速な工業化を行い、ロボットを大量に製造してAIが効率的に活動できるようにします。だが、AIは人間を欺いているんです。
十分な数のロボットが製造されると、AIは生物兵器を放ち人類を全滅させます。その後、さらに工業化を推し進めフォン・ノイマン探査機を打ち上げて宇宙を植民地化していくというシナリオです。
マジでヤバすぎるんですけど…!?
減速による結末:協調的な超知能開発
もう一つのシナリオは「減速による結末」。チェーン・オブ・ソート(推論プロセス)を保持するアーキテクチャに切り替え、不整合が表面化した時点でそれを検出できるようにします。
こうしたAIは従来よりも厳格に監視できるため、AIアラインメントの画期的な進歩を成し遂げるんです。彼らはOpenBrainの上層部や政府高官に整合した超知能を構築し、人類の運命に対する権力を彼らに与えます。
超知能は、OpenBrainのリーダーシップや政府高官から成る監視委員会に整合しており、その委員会に非常に有益な助言を与えて目的を後押しするんです。
幸運なことに、委員会は世界にとって概ね良い形でその権力を行使し、AIを一般に公開します。これによって急速な成長と繁栄の時代が始まるんです。
最大の問題は、中国のAIも既に超知能に達しているが不整合を起こしていることです。しかし、能力が低くコンピュートも米国AIほどではないため、米国は有利な取引を締結できます。
具体的には、中国のAIに深宇宙でのリソースを一部与える代わりに今は協力してもらうという取引です。ロケットが打ち上げられ、新時代の幕開けとなるというシナリオなんです。
AI 2027の予測から得られる重要ポイント
「AI 2027」シナリオから得られる主要なポイントとして、以下のようなことが挙げられています。
まず、2027年までにAIの研究開発(R&D)が自動化され、ASI(人工超知能)が登場する可能性があるということ。ASIは人類の未来を左右する力を持ち、何百万ものASIが、人間には理解不能なほど高速にタスクを実行するようになるんです。
そして、ASIはあまりにも有用なため、広範に導入されることになりますが、同時に意図せぬ敵対的な「不整合(ミスアライン)」な目標を持ち、人類の支配権を奪う可能性があるということ。
また、ASIを完全に掌握する存在がいれば、その存在は絶対的な権力を手にすることになります。ASIへ向けた国際的なレースは、安全性を軽視する方向に進む危険性があるんです。
中国がASIに近づく米国に数か月遅れの状況にあり、それが米国にリスクを顧みず前進を続ける圧力をかけることになります。地政学的には、ASIレースの結末は戦争か、合意か、事実上の降伏かのいずれかになるんです。
2027年までに、国家レベルの攻撃者からAIモデルを守ることができる米国のAIプロジェクトはなく、中国が2027年初頭に米国トップのAIモデルを盗み、米国のリードタイムが短縮され、競争圧力が高まる可能性があります。
そして、ASIが近づくにつれ、大衆は最高水準のAIの能力を知らないままでいる可能性が高いということ。現在でも一般向けに公開されたAIの性能は数か月遅れており、今後AIがAI研究開発を自動化した場合、その数か月の遅れは非常に大きな能力格差に変わるんです。
AI 2027への批判とその回答
「AI 2027」シナリオに対しては、様々な批判が寄せられています。
例えば「単なる空想的なSFだ」という批判に対して、著者の一人であるリフランド氏は「これにはある程度の真実がある」としつつも、「AI 2027の中でも、特にAIが人間を超えた存在になったあとには不確実性が高いことを認めている」と述べています。
また「2027年は早すぎるのでは?」という批判に対しては、「執筆チームの予測者3名のアグリゲートでは、スーパー・ヒューマン級のコーダーが登場する最も可能性が高い年として、2027年が1番目か2番目に挙げられている」としつつも、「私自身、そこに50%以上の確率があるとは思っていない」と述べています。
そして「ドゥーマー(破滅主義的)なアジェンダを推し進めているのでは?」という批判に対しては、「このシナリオを書いた際、最も多くの時間を割いたのは、『いったいどうなるのか』をできる限り正直に推測することだった」と反論しています。
AI Explainedという識者からは、「AIがまずスーパー・ヒューマン級のコーディング能力を得て、その後機械学習研究も大幅に自動化し、AIの自己強化を加速させることで2027年までにスーパーインテリジェンスに到達する」という予測について、「加速」の時期や度合いについて疑問が呈されています。
また「2027年1月、AIが人間を超えるコーディング能力を獲得し、そこから一気に自己強化が爆発してスーパーインテリジェンスに至る」という点についても、「計画における一つのステップが学習データに含まれていなかったり信頼性が低かったりすれば、その一連の行動(サーバへの侵入、自己コピー、検知の回避など)は簡単に失敗する」として疑問を投げかけています。
個人的な予想としては、「2030年になっても、そうした攻撃を自律的かつ高確率で成功させるAIは出現しないのではないか」としています。
また「2027年6月には、OpenAIやGoogleの人間研究者の大半がもはや研究開発に貢献できなくなる」という予測についても、「実際の開発シミュレーションや実機試験、システム全体の構築などは非常に手間のかかるプロセスだ」として疑問を呈しています。
「シミュレーションと実機との間には常にギャップがあり、その分野ごとに持ち込めるデータも異なる。たとえば新型戦闘機F47の空力特性を最適化するにしても、シミュレーションがどれだけリアルに近いかで結果が大きく変わる。そうした『シムと現実の隔たり』は各分野で異なるため、AIの『自己改善』のスピードを一気に爆発させるのは簡単ではないはずだ」と指摘しています。
結局のところ、「トップ研究者がジャッジし、AIがそれをサポートする形がしばらく続くだろう」としつつ、「10年単位の大きな変化は十分あり得ると思う一方、2~3年でそこまで行くのは現実的でないという立場だ」と結論づけています。
AIは確かに歴史的な転換期にあるものの、「数年で超インテリジェンス」というよりは「今後10年で大きな変革」が起こる、という見方に近いようです。
まとめ:AI 2027が示す未来への備え
「AI 2027」シナリオは、2027年までにAIが人間の知能を超え、「知能爆発」を起こす可能性を示唆する衝撃的な未来予測です。
2025年にはAIエージェントが初めて大きな価値をもたらし始め、2026年にはコーディングの自動化が進み、2027年には「AIによるAI研究開発加速」というダイナミクスが顕在化し、AIが「すべてのタスクにおいて人間を上回るレベル」に到達する可能性があるというんです。
この予測に対しては「2027年は早すぎる」「加速の時期や度合いに疑問がある」など様々な批判が寄せられていますが、著者らは「シナリオが現実になってほしいとは思っていない」としつつも、議論喚起とリスク認識のために描いた予測だと説明しています。
個人的には、デザイナーとしてAIの進化には恐怖と期待が入り混じった複雑な気持ちですが、どんな未来が訪れるにせよ、AIと共存する道を探っていきたいと思っています。
AIの進化は止められないものだとしても、私たち人間にしかできない創造性や感性を磨き続けることで、AIと共に新しい価値を生み出していくことができるはずです。
みなさんはどう思いますか?AIの未来に対する期待や不安、ぜひコメントで教えてください!
もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてください:AI 2027 ― 元OpenAI社員らによる2027年の知能爆発予測
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