コーディングの消滅とデザイナーの全能時代到来
- 2025.04.23
- デザイン
- #AI, #AI台頭, #グラフィックデザイナー, デザイン

デザイナーの全能時代が始まった…マジか!?
ここ最近、デザイン業界でめちゃくちゃ面白いことが起きてるんですよ。「デザイナーがコーディングもやるの?」なんて議論はもう古い。今や「デザインとコードの境界線が消える」という次元の話になってます。
「デザインからコードへ」じゃなくて「最初からコードで」っていう流れ。これ、ヤバくないですか?
僕は18年以上デザイナーやってきて、印刷会社、制作会社、IT企業、メーカーと渡り歩いてきましたが、こんな大きな変化は初めて見ています。

ちょっと前までは「デザイナーはデザインだけやってればいい」「コーディングはフロントエンドエンジニアに任せよう」って感じだったのに、今や「デザイナーが全部やっちゃう時代」になりつつあるんです。
これはただの「スキル拡張」じゃなくて、デザイナーの仕事の定義そのものが変わる大革命…!
デザイン×コードの境界線が消滅する3つの衝撃
TwitterでUX/UIデザイナーのJane Manchun Wong氏が「Figma Sites」のリークを投稿したのをきっかけに、デザインとコードの境界線がどんどん曖昧になっていく現実が見えてきました。
これがどれだけヤバいことなのか、3つの大きな動きから見ていきましょう。
「デザインからコードへ」から「最初からコード」へのシフト
今までは「Figmaでデザイン→フロントエンドエンジニアがReactに変換」っていうのが一般的なフローでした。でも今や「デザインとコードの境界線がもっとあいまいになり、『デザインからコードへ』ではなく『最初からコードで』」というムーブメントが広がっています。
Cursorみたいなコードエディタを使って、いきなりアプリのモックを作るデザイナーも増えてきているんです。
これって、デザイナーがコーディングを学ぶって話じゃないんですよ。デザインとコードが「同一のもの」になりつつあるんです…!

Figma+Modyfi+Sitesの三位一体革命
もう一つの衝撃的な動きは、Figmaの新機能「Figma Sites」の登場です。これによってデザインから公開までが一気に完結する可能性が見えてきました。
さらにModyfiという「デザイン・アニメーション・AI生成」をブラウザで一貫処理するプラットフォームがFigmaに統合されることも発表されました。
FlutterFlowコミュニティでも「Modyfi が Figma に合流=ノーコード×デザイン×アニメ」の未来を歓迎する声が上がっています。
これらのツールが統合されると、デザイナーは「デザイン→アニメーション→コード生成→公開」までを一人でできるようになるんです。
ちょっと待って…これってフロントエンド開発者の仕事がなくなるってこと?
歴史は繰り返す…DTPの革命と同じ構図
この状況、実は僕たちデザイナーにとって初めての経験じゃないんです。
かつてMacが登場した時、「DTP(組版)・写真加工・入稿データ作成」がワンストップ化され、印刷業界が根本から変わりました。
写植屋さんや版下屋さんという職業がなくなり、デザイナーがそれらの仕事も吸収していったんです。

今回は「UIデザイン+動き+公開」までがGUIで完結し、実装コストがほぼゼロになる変革が起きています。
これ、デザイナーが「侵食」しているんじゃなくて、テクノロジーの進化によって「統合」が起きているんですよね。
かつて写植がなくなったように、「フロントエンド実装」という職能も統合されつつあるんです。
でも…ちょっと待って。
これってデザイナーにとって「おいしい話」なの?それとも「負担増」なの?
これからのデザイナーに求められる3つの役割
じゃあ、これからのデザイナーはどうなるのか?
僕が考える未来のデザイナー像を3つのタイプに分けてみました。
1. T字型デザイナー/デザインテクノロジスト
基本的なコード(HTML/CSS/JS)やロジック(データフロー、API連携)を理解し、UIとインタラクション設計を一体で担える人材です。
デザインの見た目だけでなく、「動き」や「機能」まで含めて設計できるデザイナーが求められます。
これは単にコーディングができるってことじゃなくて、「デザイン」と「テクノロジー」を融合させた新しい職種になるってことなんです。

2. プロセスデザイナー
デザインシステムの構築、プラグインや自動化スクリプト開発、ワークフロー最適化まで手が回せる人材です。
僕はこれ、めちゃくちゃ重要だと思ってます。ツールを使うだけじゃなく、ツールの使い方自体をデザインする。
例えば、Figmaのプラグインを自作して効率化したり、デザインからコード生成までの一貫したワークフローを設計したり。
「作業」ではなく「仕組み」をデザインする人が、これからのデザイン業界では重宝されるでしょう。
3. スペシャリスト+ゼネラリストのハイブリッド
分析力・企画力・UX戦略を下流の実装に落とし込む「UXエンジニア」的役割が台頭してきます。
これまでデザイナーは「見た目」を担当し、エンジニアは「機能」を担当するという分業が一般的でした。でも今後は、その両方を理解した上で、ユーザー体験全体を設計できる人材が求められるんです。
僕自身、VRやARアプリ、スマホアプリなどの企画構成からUIデザインまでやってきましたが、その経験が今になって活きてくるなぁと感じています。
今すぐ始めるべき3つのアクション
「わかった、でも具体的に何をすればいいの?」
そう思った方のために、今すぐ取り組むべき3つのアクションをご紹介します。
1. コードリテラシーの強化
いきなり高度なプログラミングを学ぶ必要はありません。まずは基本的なHTMLとCSSを理解し、簡単なJavaScriptの概念を掴むことから始めましょう。
Gitの基本操作やAPI連携の基礎を理解するだけでも、デザイナーとしての可能性は大きく広がります。
僕自身、コーディングのプロではないですが、基本的な仕組みを理解しているだけで、エンジニアとの会話がスムーズになりましたよ。

2. プラグイン開発/API活用
Figma/FlutterFlow/Modyfiなどのエコシステムに自作プラグインを提供してみましょう。
最初は小さな自動化スクリプトから始めて、徐々に複雑なプラグインに挑戦していくのがおすすめです。
「え?プラグイン開発なんてムリ…」って思いますよね?
でも、ChatGPTやClaude 3.7 Sonnetを使えば、プログラミング知識がなくても基本的なプラグインは作れちゃうんです。AIの力を借りて、自分のワークフローを最適化していきましょう。
3. 上流設計から公開までのワークフロー設計
コンセプト→ワイヤー→プロトタイプ→本番デプロイを自動化・ドキュメント化し、一気通貫でサービス化することを考えてみましょう。
「デザインからコードへ」ではなく「デザイン=コード」という発想で、一貫したワークフローを設計します。
例えば、Figmaで作ったデザインを自動的にWebサイトとして公開する仕組みを作ったり、デザインシステムとコードコンポーネントを同期させる仕組みを整えたり。
これができれば、クライアントに「デザインだけ」ではなく「公開までのソリューション」を提供できるようになります。
デザイナーの未来は明るい…でも覚悟も必要
ここまで読んで、「デザイナーの仕事がなくなる」と不安になった方もいるかもしれません。
でも僕は逆だと思うんです。
ツールの進化によって「コーディング作業」はますますツール任せになる一方で、「何を、どう作るか」を設計・戦略レベルで担えるクリエイターこそが真価を発揮する時代になるんです。
これからのデザイナーは「制作の効率化」に甘んじるのではなく、「ツールを使いこなす先にある企画・戦略・自動化」を武器にしていくべきでしょう。
旧来型デザイナーが視覚デザイン中心で実装は外注し、ツールの使用者だったのに対し、これからのデザイナーは情報設計から運用まで含む統合設計者となり、デザインから公開・運用まで一人称で対応し、ツールの使い方自体を設計・再構築する存在へと変化していくと予測しています。
デザイナーの定義が変わる
「デザイナー」の定義そのものが変わろうとしています。
旧来型デザイナー → 視覚デザイン中心、実装は外注、ツールの使用者
これからのデザイナー → 情報設計〜運用含む統合設計者、デザインから公開・運用まで一人称対応、ツールの使い方自体を設計・再構築する存在
僕自身、デザイナー歴18年以上の中で、印刷物からWEB、アプリ、VR/ARまで様々なメディアのデザインを経験してきましたが、こんな大きな変化は初めて見ています。
でも、この変化に対応できれば、デザイナーの可能性は無限に広がるはずです。
あなたはどう思いますか?
最後に:これは「侵食」ではなく「進化」
冒頭で紹介したTwitterの投稿にあった「デザイナーが他のクリエイター領域に侵食していく」という表現。
でも僕はこれ、「侵食」じゃなくて「進化」だと思うんです。
かつてMacの登場でDTPが変わったように、今またデザインの定義が変わろうとしています。
この波に乗るか乗らないかは、あなた次第。
でも僕は、この変化をワクワクしながら見守っていきたいと思います…!
AIの進化で自分の仕事がなくなるんじゃないかってハラハラしつつも、AIを外注のように使って仕事をしたいというワクワク感。この複雑な心境、デザイナーのみなさんも同じではないでしょうか?
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