デザイナー新時代:Mac革命から25年後の再変革!それはFigmaだったのか!?

コーディングの消滅?デザイナーの新たな役割とは
「デザインとコードの境界線がなくなる…」
最近、こんなツイートを見かけることが増えてきました。デザイナーである私にとって、これはかなりショッキングな内容。だって、「デザインからコードへ」じゃなくて「最初からコードで」っていう流れが生まれてるなんて…。
ちょっと待って!これってデザイナーの仕事がなくなるってこと?いや、むしろ拡大するってこと?
この記事では、デザイナーの仕事が大きく変わろうとしている現状と、これからどう生き残っていくべきかについて、私の18年以上のデザイン経験も踏まえてお話しします。
実はこの変化、かつてMacが登場して印刷業界が根本から変わった時と似ているんです。あの時も「DTP・写真加工・入稿データ作成」が一気にワンストップ化されました。
そして今、「UIデザイン+動き+公開」までがGUIで完結し、実装コストがほぼゼロになる新たな革命が起きようとしています。

Figma Sitesの衝撃…デザインから公開まで一気通貫
「え、マジで!?」
Jane Manchun Wong氏のリークで明らかになった「Figma Sites」。これ、デザインから公開までが一気に完結する機能なんです。
さらに衝撃的なのが、Modyfiの「デザイン・アニメーション・AI生成」をブラウザで一貫処理するプラットフォームがFigmaに統合されること。
これってどういうこと?
簡単に言うと、デザイナーがコーディングの知識がなくても、デザインしたものをそのまま公開できるようになるってこと。
私が東京の印刷会社で働いていた頃、デザインデータを作ったら印刷会社に入稿して…という流れがありました。でも今は違います。デザインしたら、そのままボタン一つでWebサイトとして公開できる時代になろうとしているんです。
FlutterFlowコミュニティでも「Modyfi が Figma に合流=ノーコード×デザイン×アニメ」の未来を歓迎する声が上がっています。

かつてのMac革命との類似点
この変化、実は1990年代のMac登場による印刷業界の変革にそっくりなんです。
あの頃は「版下屋さん」「写植屋さん」「スキャニング業者」がそれぞれ分業していました。それがMacとAdobe製品の登場で、デザイナーが全部一人でできるようになった。
私が印刷会社に入った頃はちょうどその変革期の終わり頃。先輩たちは「昔は…」って言いながら、写植時代の苦労話をよく聞かせてくれました。
そして今、同じような変革が「デザイン⇔コード」の境界で起きようとしています。
デザイナーの仕事はなくならない。むしろ拡大する!
「じゃあデザイナーの仕事はなくなるの?」
いいえ、むしろ逆です。デザイナーの役割は拡大していくと思います。
かつて写植がなくなったように、「フロントエンド実装」という職能も統合されつつあります。これは「侵食」ではなく「統合」と捉えるべきでしょう。
旧来型デザイナーが視覚デザイン中心で実装は外注し、ツールの使用者だったのに対し、これからのデザイナーは情報設計から運用まで含む統合設計者となり、デザインから公開・運用まで一人称で対応し、ツールの使い方自体を設計・再構築する存在へと変化していくでしょう。

これからのデザイナー像
じゃあ、これからのデザイナーはどうあるべきなのか?
私が考える未来のデザイナー像は、大きく3つのタイプに分かれます。
- T字型デザイナー/デザインテクノロジスト:基本的なコード(HTML/CSS/JS)やロジック(データフロー、API連携)を理解し、UIとインタラクション設計を一体で担える人材
- プロセスデザイナー:デザインシステムの構築、プラグインや自動化スクリプト開発、ワークフロー最適化まで手が回せる人材
- スペシャリスト+ゼネラリストのハイブリッド:分析力・企画力・UX戦略を下流の実装に落とし込む「UXエンジニア」的役割
私自身、福岡でフリーランスとして活動する中で、クライアントからの要望も「デザインだけ」から「デザインから実装まで」へと変わってきています。
今すぐ取り組むべきアクション
「わかった!でも具体的に何から始めればいいの?」
焦らないでください。私も今、必死に勉強中です。まずは以下の3つから始めるといいでしょう。
1. コードリテラシーの強化
HTML/CSSは最低限。できればJavaScriptの基礎やAPIの概念も理解しておくと良いでしょう。
私は最近、ChatGPT4oを使ってコーディングの基礎を学び直しています。昔かじっていた知識が今になって役立ってきました。
ゼロからコーディングの知識を身につけることに心理的なハードルを感じる人も多いと思いますが、コーディングを理解しておくとエンジニアとの連携やコミュニケーションがスムーズになります。

2. プラグイン開発/API活用
Figma/FlutterFlow/Modyfiのエコシステムに自作プラグインを提供できるようになると、自分の市場価値が一気に高まります。
私はまだここまで手が回っていませんが…。正直、息子と遊ぶ時間も確保しながら、これらすべてをマスターするのは大変です…。
でも、少しずつでも始めないと取り残されるという危機感はあります。
3. 上流設計から公開までのワークフロー設計
コンセプト→ワイヤー→プロトタイプ→本番デプロイを自動化・ドキュメント化し、一気通貫でサービス化する視点を持ちましょう。
私がデザイナーとして18年以上やってきて感じるのは、ツールの変化に振り回されるのではなく、「何をデザインするか」という本質を見失わないことの大切さです。
デザイナーとしての生き残り戦略
「結局、どうすれば生き残れるの?」
これは私自身への問いでもあります。
結論として、ツールの進化によって「コーディング作業」はますますツール任せになりますが、その分「何を、どう作るか」を設計・戦略レベルで担えるクリエイターが真価を発揮する時代になります。

デザイナーは「制作の効率化」に甘んじるのではなく、「ツールを使いこなす先にある企画・戦略・自動化」を武器に、他領域への侵食ではなく自ら領域を拡張していくべきでしょう。
旧来型デザイナーと新時代デザイナーの違い
この変化を表で整理してみました:
- 旧来型デザイナー:視覚デザイン中心、実装は外注、ツールの使用者
- 新時代デザイナー:情報設計〜運用含む統合設計者、デザインから公開・運用まで一人称対応、ツールの使い方自体を設計・再構築する存在
私自身、ココナラでデザインカテゴリー1位を獲得できたのは、単にデザインだけでなく、クライアントの課題解決に向けた提案力があったからだと思っています。
これからは、デザインスキルだけでなく、「何をデザインするか」という上流工程と、「どう実装するか」という下流工程まで含めた統合的な視点が求められるでしょう。
まとめ:デザイナーの新時代を生き抜くために
25年前、Macの登場で印刷業界が大きく変わったように、今またデザイン業界は大きな変革期を迎えています。
「Figma Sites」や「Modyfi」の登場で、デザインから公開までがGUIで完結する時代。これはデザイナーの仕事がなくなるのではなく、むしろ拡大していくチャンスです。
私たちデザイナーは、この変化を恐れるのではなく、積極的に新しいスキルを身につけ、自らの領域を拡張していくべきでしょう。
コードリテラシーを高め、プラグイン開発やAPI活用にも挑戦し、上流設計から公開までのワークフロー全体を設計できる「統合設計者」へと進化していきましょう。
変化の波に乗り遅れないよう、私自身も日々勉強中です。みなさんも一緒に、この新時代のデザイナーとして成長していきましょう!
どうですか?あなたはこの変化をどう捉えていますか?
新しい時代のデザイナーとして、何から始めようと思いますか?
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