AIがすべてを変える時代、本当に「終わる」のは何か?

AIがすべてを変える時代、本当に「終わる」のは何か?

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こんにちは、papanaviです。

最近、ある記事を読んでかなり衝撃を受けました。

「ソフトウェアエンジニアリングは終わりに近づいている」

https://secretartofscience.com/the-end

これ、Anthropicのエンジニアが書いた記事なんです。

Anthropicって、あのClaudeを作ってる会社。

AIの最前線にいる人が「エンジニアリングの終焉」なんて言ってる。

「いやいや、エンジニア不足って言われてるじゃん」

そう思いますよね。僕も最初はそう思いました。

でも、よく読んでみたら——

これ、めちゃくちゃ大事な話だったんです。

今日は、この記事を参考に僕が感じたことと、僕たちがこれからどう生き残っていけばいいのか、一緒に考えてみます。

「終わる」のは作業であって、エンジニアリングじゃない

まず、大事なポイントから。

記事で言ってるのは「ソフトウェアエンジニアリングが終わる」じゃないんですよね。

正確には——

「コーディングという労働集約的な作業が終わる」

これです。

ソフトウェアエンジニアリングって言葉が生まれたのは1968年のNATO会議らしい。

当時はプログラムを作ること自体がめちゃくちゃ大変で、人手と時間がかかる作業だった。

で、今AIが出てきて、その「大変な部分」が自動化されつつある。

でも、これって本当に「終わり」?

僕はデザイナーを17年以上やってるんですけど、デザイン業界でも似たようなことが起きてるんですよね。

AIがバナーを量産できるようになった。

AIがワイヤーフレームを作れるようになった。

AIがロゴのアイデアを100個出せるようになった。

それを見て「デザイナー終わったな」って言う人もいます。

でも、僕が現場で感じてるのは——

むしろ逆なんですよ。

「作業」が終わっただけで、「設計」の重要性はむしろ増してる。

「完全情報ゲーム」と「不完全情報ゲーム」

記事で面白いなと思った視点があります。

「完全情報ゲーム」と「不完全情報ゲーム」っていう分け方。

将棋とかチェスって「完全情報ゲーム」って呼ばれてるんですよ。

デートとか就活とかビジネス交渉って「不完全情報ゲーム」。

相手の意図がわからない。

文脈によって正解が変わる。

こういう領域は、まだまだ人間が必要。

デザインやエンジニアリングも同じように分けられます。

AIが得意なやつ:

  • 指示が明確な作業
  • テンプレートに沿った制作
  • ルールが決まった実装

人間が必要なやつ:

  • クライアントの曖昧な要望を解釈する
  • 「なんか違う」を言語化して解決する
  • 本能に刺さる感覚的な表現を創る

僕たちがこれから生き残るには、後者にシフトしていく必要があるんじゃないかな。

「拡張された心」っていう考え方

記事で強調されてたのが「AIと共進化する」っていう考え方。

AIと競争するんじゃなくて、AIと一緒に進化していく。

これを読んで思い出したのが、「拡張された心(Extended Mind)」っていう哲学の概念。

アンディ・クラークとデイヴィッド・チャーマーズっていう哲学者が提唱したやつで——

人間の心や知性は脳の中だけで完結してない。外部の道具と一体化して動いてる。

メモ帳も、スマホも、パソコンも、ぜんぶ「自分の心の一部」として機能してる。

そう考えると、AIもまた「心の拡張」として捉えられる。

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AIは「人間の代替」じゃなくて「人間の拡張」。

テクノロジーとの共存は、人類の進化の延長線上にあるもの。

計算が苦手になったのは退化じゃない。

電卓っていう道具を手に入れたから、別の能力を高められるようになっただけ。

漢字を手で書けなくなったのも同じ。

別の能力にリソースを振り分けられるようになっただけ。

Anthropicのエンジニアもこれに近いことを言ってる。

「AIと競争するんじゃなくて、AIと共進化する」って。

人間がAIから学んで、AIも人間の使用から改善される。

この循環的な関係こそが、これからの時代の本質なんじゃないかな。

「中間層淘汰」っていう厳しい現実

ここからはちょっと厳しい話をさせてください。

記事を読んで改めて思ったんですけど——

「中間層淘汰」って本当に起きるんだろうな、と。

AIで「人間全体がダメになる」わけじゃない。

「考えない人間」が高速で選別されて経済価値から外される。

これが正確な表現だと思います。

先に潰れるのは「中途半端な専門職」。

具体的には:

  • 広告バナーの量産
  • LPの一次構成と叩き台コピー
  • 初級〜中級レベルのコーディング
  • ルーティン的な資料作成

これらを「得意分野」として売ってる人は、今のうちにシフトを考えた方がいいかもしれません。

「竹槍でマシンガンに挑む」状態にならないために

記事の中で、エージェントの話もされてるんですよね。

AIエージェントを作れる人と作れない人の差が、これからどんどん開いていくって。

僕はこれを「竹槍でマシンガンに挑む状態」って表現してるんですけど、まさにそういうこと。

1年後を想像してみてください。

エージェントを作れる人:

  • 社員なしで回るビジネスを構築
  • 24時間働くAI軍団
  • 市場を総取り

エージェントを作れない人:

  • 人間がExcelをポチポチ
  • 勝負にならない

大げさに聞こえるかもしれません。

でも、実際にエージェントを作って運用してみると、その生産性の差って圧倒的なんですよ。

フィードバックループの速度も加味すると、100〜1000倍の差がつく可能性すらある。

これを見て「まあ自分は関係ないか」って思うか、「やばい、動かなきゃ」って思うか。

その差が、1年後に明暗を分けると思ってます。

じゃあ具体的にどうすればいいのか

記事を読んで、僕なりに「これやった方がいいな」って思ったことをまとめます。

1. 自分の仕事をAI視点で分解してみる

タスクを3つに仕分けしてみてください:

③の比率を増やせないなら、5年以内に価値が激減する前提で動く必要があるかもしれません。

2. 小さくAIを使ってみる

最初から完璧を目指す必要はない。

  • 毎朝のニュースをAIにまとめさせてみる
  • フォルダ内のファイルを自動整理させてみる
  • Web検索結果をMarkdownにまとめさせてみる

こういう小さなことから始めて、「100倍速の世界」を体感することが大事。

3. 失敗を前提にする

最初から完璧に動くエージェントなんて作れない。

バグが出る。

想定外の動きをする。

それを直す過程で、座学では絶対に得られない学びがある。

「読む」だけでは問題解決プロセスが発生しない。

「作る」からこそフィードバックループが回る。

デザイン業界で実際に見えてきた5つの変化

僕がデザイン業界で実際に感じてる変化を5つ共有させてください。

エンジニアリングの世界とも共通点が多いと思う。

1. 制作プロセスの自動化

反復的・定型的なタスクはAIが瞬時に処理できるようになった。

浮いた時間を、戦略的・芸術的な面に使えるようになってきてる。

2. 戦略家・ディレクターへの進化

単純なビジュアル制作はAIが担当。

人間のデザイナーは:

  • UXを深く考察する
  • ブランド戦略・ストーリー性を構築する
  • AIの生成物を目利きするキュレーター役になる

これが今の流れ。

3. 新たな評価基準

AIが大量生成できる時代、価値基準がシフトしてる:

  • 既存テンプレートにない独自性
  • 文脈や物語性
  • ブランド哲学との整合性

「きれいに作る」だけじゃ差別化できない時代になった。

4. マルチモーダルスキル要求

デザインはビジュアルだけじゃなくて、音声・テキスト・動画・AR/VRとか多様なメディアを横断するようになってる。

「グラフィックデザイナー」っていう肩書きだけじゃ、生き残りにくくなってきてる。

やってはいけないこと3つ

逆に「これはやっちゃダメ」っていうのも明確にしておきます。

1. AIを「怖いから触らない」

これが一番ダメなパターン。

古いワークフローから動かない。

「うちの業界はまだ大丈夫」って思ってる。

気づいたときには、手遅れになってます。

2. AIの答えを鵜呑みにする

これも危険。

AIって間違えるんですよ。

しかも、自信満々に間違える。

「AIが言ったから正しい」って思考停止すると、どんどん思考力が鈍っていく。

3. 「AIに仕事を奪われる」と嘆く

これは時間の無駄。

奪われる仕事は、遅かれ早かれ奪われる。

嘆いてる暇があったら、奪われない領域にシフトする準備をした方がいい。

2026〜2028年の景色

僕の予測では、2026年〜2028年って「劇的な一発逆転の年」じゃない。

むしろ「気づいたときにはもう詰んでた」に近い形で進むと思ってる。

急に仕事がなくなるわけじゃない。

でも、じわじわと単価が下がっていく。

依頼が減っていく。

気づいたら「あれ、去年より稼げてない」っていう状態になる。

そして、そこから挽回しようとしても、すでにAIを使いこなしてる人との差が開きすぎてて追いつけない。

茹でガエルみたいなもんです。

だからこそ、今のうちに動き出すことが大事。

3年後、5年後を想像してみる

最後に、ちょっと未来の話を。

僕は今、3年後・5年後の自分を想像しながら動くようにしてる。

3年後(2029年)。

記事が言うには、エージェントを作るエージェントが完全に実用化してるかもしれない。

そのとき、僕はどんなポジションにいたいか。

「エージェント社会を設計できる人」として価値を持っていたい。

5年後(2031年)。

今の「AIすごい」っていう感覚は、「スマホすごい」と同じくらい当たり前になってるでしょう。

そのとき、AIを使えない人は、今のスマホを使えないおじいちゃん・おばあちゃんと同じ扱いになってるかもしれません。

厳しい言い方かもしれませんが、これが現実だと思ってます。

だからこそ、今のうちに動き出すことが大事。

あなたは3年後、どんな自分でいたいですか?

5年後は?

その答えから逆算して、今日から何を始めるか。

それを考えることが、この記事を読んだ一番の価値になると思います。

まとめ

今日は、Anthropicのエンジニアが書いた「ソフトウェアエンジニアリングの終焉」っていう記事を参考に、感じたことをまとめてみました。

ポイントをおさらいすると:

1. 「終わる」のはコーディング作業であって、エンジニアリングじゃない
2. 本当のエンジニアリング(設計・判断)の時代が始まる
3. AIは「人間の代替」じゃなくて「人間の拡張」
4. 中間層淘汰が進む(中途半端な専門職が先に潰れる)
5. 共進化という選択肢(AIと競争するんじゃなくて、一緒に進化する)

AIの最前線にいる人がこういうことを言ってるわけですよ。

Anthropicっていう、あのClaudeを作ってる会社の人が、「ソフトウェアエンジニアリングの終焉」なんて記事を書いてる。

これは無視できない。

僕たちも真剣に考えないといけないんじゃないかなって思います。

僕自身、毎日小さなことを積み重ねてます。

AIと対話して、自分の思考を整理する。

新しいツールを触って、可能性を探る。

ブログを書いて、アウトプットする。

こういう小さな積み重ねが、3年後・5年後の自分を作る。

そう信じて、今日も手を動かしてます。

あなたも、今日から何か一つ、始めてみてください。

きっと、見える世界が変わるはずです。

この記事を書くこと自体が、僕にとってはAIとの共進化の実践なんですよね。

AIに調べ物を任せて、構成を相談して、一部の文章を叩き台として出してもらう。

でも、最終的な判断や、自分の経験からくる視点は、人間である僕にしかできない。

その「線引き」を意識しながら、これからも発信を続けていきます。

あなたも、一緒に進化していきましょうね。

長い記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう。

参考情報

  • 元記事: The End(Anthropicエンジニアによる記事)
  • Extended Mind理論: アンディ・クラーク、デイヴィッド・チャーマーズ(1998年)

この記事は2026年1月4日時点の情報に基づいています。AI分野は変化が早いため、定期的な再検証を推奨します。